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2016年 08月 04日
ヤマキチョウの求愛行動の観察
7月30日 続き
ヤマキチョウの♂と♀が近くで吸蜜していたので求愛行動を見られないかと期待していました。
しかし、お互いに吸蜜に夢中でその気は全くない様でした。
「気づけ・・気づけ・・」と呟きながら暫く観察していると突然♂が♀に気づきアタックしました。
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こんな感じの求愛行動が暫く続きました。
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♀はお尻を上げて完全交尾拒否のスタイルです。
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この後、一瞬♂が離れた時に♀が翅をたたんでしまうと・・・・・♂は♀を見失ったかのようでした。
すぐ近くに♀は静止しているのですが、その周りを♂は飛び続けるだけでした。
暫くすると♂は諦めた様子で少し離れましたがが、♀が飛び出すと♀に気づいた♂はまた飛びつきました。
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その後暫くお見合い状態で静止していました。(左が♂で右が♀です)
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その後は♀が逃げる様に飛んで行ってしまいました。
久しぶりに観察できた求愛行動ですが、交尾は5月~6月にするので新生蝶はその練習時期でしょうか。

翌日、この近くでスジボソヤマキチョウが吸水していましたが、ヤマキチョウとは翅の質感が違うようです。
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この時期に複数個体を確認し、求愛行動まで観察できたのは最速記録です。
例年は8月のお盆のころの観察が多いですから、今年の季節感はやはり狂っているように思います。
今期は、産卵、卵、幼虫、蛹、求愛行動が撮影できたので、後は交尾を狙いたいですね。




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by konty33 | 2016-08-04 21:12 | シロチョウ類 | Trackback | Comments(2)
Commented by 浅間の煙 at 2016-08-05 06:07 x
一連の生態写真、真にナイスです!
毎年、この時期に眼が覚める様なニュース有難うございます。
Commented by konty33 at 2016-08-05 21:25
浅間の煙さん 
ヤマキチョウの大先生にお褒めをいただき恐縮します。
最初は全く未知だったこのチョウの生態がだんだん分かってくると嬉しくなります。
かなり局地的な発生だと思いますが、拡散する範囲や夏眠する場所など想像するだけでも楽しくなりますね。


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