2014年 08月 24日
8月13日 続き ヤマキチョウを観察した帰り道ですが、久しぶりにクロツバメシジミの生息地に立ち寄りました。 既に時間が遅かったこともあり、飛んでいる姿が見当たりません。 暫く探すと1頭の小さめの個体が忙しそうに飛び回っているのが目に留まりました。 遠くに静止したのですが、すぐになんだか様子がおかしいことに気づきました。 これってクロツバメシジミ??と思いませんか。 翅裏の紋が流れて、とてもクロツバメシジミには見えません。 この個体はとても敏捷でなかなか止まらないので、見失わない様に真剣に目で追いました。 この時は飛ぶクロツバメが他にいなかったので、なんとか見失いませんでした。 翅表に傷もなく縁毛も綺麗なので、とても新鮮な様子です。 この場所で暫くモデルになってくれたあと、また凄い速度で飛び回りもう一度静止しました。 慎重に近づき1カット撮影し・・・・・ この後、飛び立った瞬間にシオカラトンボに食べられてしまいました。 トンボの口からこぼれ落ちた翅を確認しましたが、間違いありません。 仕方なく隅から隅まで他を探すと普通の新鮮個体も1頭だけ見つけました。 擦れた個体も2,3頭いました。 2012年に違う場所で紋流れを撮影しましたが。今回の個体はそれ以上に異常でした。 その時の画像も比較のために貼っておきます。 こんな異常型が観察できるとは驚きましたが、残念ながら目の前でトンボに食べられてしまい残念です。 今年はアブやカマキリやクモも含めて珍しいチョウが捕食されるシーンをよく目撃します。 ここは今シーズン初めて見に行ったので、発生周期が把握できていませんが、 新鮮個体が見られるので端境期ではなさそうなのに個体数が少ないことが気になります。
by konty33
| 2014-08-24 20:52
| シジミ類
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Comments(26)
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maximiechan at 2014-08-24 21:34
凄い紋流れですね。
そして、何という結末でしょうか。 貴兄に撮影されてその姿が世に残ったのは幸いです。
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kazenohane at 2014-08-24 23:12
クロツバメさんは、特にこのように翅裏の紋流れになる遺伝子を持っているようですね。そして、異常型は、貴兄やtheclaさんの前によく現れる傾向があるような。
今年はダンダラさんのクロミドリヒョウモン?など、黒化型の当たり年なのかも。 素晴らしいものを見せていただきました。 以前、ゴマシジミの某産地で、もうここのゴマシジミは絶滅してるだろうと思っていたところ、数年ぶりに再発見して大興奮しましたが、目の前でムシヒキアブに持っていかfれてしまい・・・ってなこともありました。キマリンの撮影で、まず最初にやること・・・トンボを追い払うことだったりします。(笑)
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22wn3288 at 2014-08-25 08:15
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banyan10 at 2014-08-25 08:36
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yoda-1 at 2014-08-25 12:05
クロツには誠に多い異常形ですね。
翅を回収したと思うので、今度是非貸してください。
目が点です(O_O)・・・凄い発見ですね。
それにしても、最期が辛すぎます・・・
クロツバメシジミのこのタイプの異常型は一度見てみたいと思っているのですが、今回のもすごいですね。
これは遺伝子の関係なんでしょうか、それともなにがしかの要因によるのでしょうか。 クロツバメでよく見られるようなので、気になります。
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konty33 at 2014-08-25 21:14
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konty33 at 2014-08-25 21:18
kazenohaneさん
実際見ると別種ですね。飛び方も素早くて元気な飛び方でした。 今考えると良く見失わなかったと思うくらいです。 滅多に見られない異常型ですが、クロツバメには時々見られるようですね。 トンボに食べられる瞬間も目を疑いました。
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konty33 at 2014-08-25 21:33
kenkenさん
ミズイロオナガシジミは黒紋が発達するのが有名ですが、クロツバメも多いのでしょうか。 クロツに関しては theclaさんが第一人者で、kontyは2番煎じです。(笑) それにしても今回の異常紋は随分黒が発達しているので驚きました。 黒色型のヒョウモンやキマダラヒカゲなどの記事が、賑わっていたので異常個体の当たり年かもしれませんね。 今年は希少種が目の前で捕食されるシーンの目撃を多く見ており、そちらも当たり年かも知れません。
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konty33 at 2014-08-25 21:44
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konty33 at 2014-08-25 21:49
banyanさん
毎回エスカレートしていく感じですね。 今回のものは本当に黒の面積が増加しており、もし次回見つかるときがあったら、裏表とも真黒だと思いますよ。(笑) 前回は二番煎じのボロボロだったので、この新鮮さも嬉しいです。 食べられなかったら良かったのですが、これだけは何ともなりませんでした。
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konty33 at 2014-08-25 21:55
yodaさん
これまでにクロツの異常型はどれくらい見つかっているんでしょうか。 残念ながら落ちた翅は証拠写真を撮っただけで回収していません。 と言うかそんな事は考えもしませんでした。 次回見つけたら回収しときます・・・ってそんな事はあり得ませんね。(笑)
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konty33 at 2014-08-25 22:00
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konty33 at 2014-08-25 22:08
ダンダラさん
こうした異常型の出現は、蛹期の低温とかも要因と聞いたことはありますが、 今回は8月の一番暑い時期ですし、温度ではなさそうですね。 染色体異常でしょうか。kontyにはその理由は全く分かりません。 クロツバメでは良く起こる異常なのであれば、また見られそうですね。
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cactuss at 2014-08-25 23:13
これは凄いですね。さすがkontyさんです。
蝶の中でもクロツは紋流れが出やすいのかもしれませんが、ここまで のものは初めてですね。さらにトンボに食べられてしまい翅が残るとい うのも劇的です。驚きました。 ですね。
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kmkurobe
at 2014-08-26 09:45
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いやいやいや・・・・・素晴らしい!!!
出会いは現地に行かなければ決してありません。 すべては貴殿の撮影に対する地道で、真摯な姿勢が、このような幸運を呼んだことに間違い有りません。 おめでとうございます。 おそれいりました。
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konty33 at 2014-08-26 21:42
cactussさん
斑紋異常もここまで流れると元の種類が分からなくなりそうですね。 ここは、以前撮影した場所とは違いますから、この種はもともとこのタイプの異常型になり易いのかもしれません。 このような異常型の遺伝子を持った個体が、トンボに食べられてしまったのは残念ですね。
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konty33 at 2014-08-26 21:51
虫林さん
正常品の模様が分からないほどの異常個体が、新鮮で絵面も綺麗な写真が撮れたことはラッキーでした。 劇的な幕切れで残念でしたが、出来れば、吸蜜とか産卵とか見られたらと欲が出ます。 トンボに捕食された画像も撮れたのですが、急な体重増加で体が思うように動かず、取り逃がしました。(笑)
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konty33 at 2014-08-26 22:02
kmkurobeさん
今年は体調不良などもありそちらに伺うチャンスがなく、大変ご無沙汰しております。 夏休みは雨にも見舞われ思ったような活動が出来ませんでしたが、最後に立ち寄って正解でした。 やはり出会いは現地に行くことから・・・・ですね。 欲をかいても碌な事がないし、皆さんの成果には敵いませんが、時には良いこともあると思いました
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konty33 at 2014-08-28 23:26
ごまさん
ご無沙汰しております。 以前より更に紋流れがエスカレートしていて、遠目に見ても一目で「何かへん」と思いました。 今年はどう言う訳か目の前でゴマシジミ、ムモンアカ、ウラゴマなどがアブなどに捕食されるシーンをよく見ます。 なにもこんな希少な異常型まで捕食しなくても・・・・・と思いますよね。 今年もそちらにお邪魔する時期が近づいてきました。また宜しくお願いします。
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thecla
at 2014-08-30 19:22
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大幅に出遅れてしまいましたが、超弩級の紋流れというか黒化型というかとにかく凄いですね。
いや、もうびっくりです。ここまで黒いと逆にカッコイイですね!
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konty33 at 2014-08-31 18:43
theclaさん
クロツ紋流れの先駆者であるtheclaさん、ありがとうございます。 少しは期待していましたが、まさか本当に見つかるとは思いませんでした。 紋が大幅に流れているこの姿は、カッコイイと言うよりも異様な感じがしました。 theclaさんにはもっと「すんごいクロツ」を期待しています。 |
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-konty気まぐれ自然紀行- 2005年頃からデジイチで蝶を中心とした自然の撮影を楽しんでいます。シーズン中の週末には一人気ままに静岡県内や近県の野山に出かけます。 by konty33 カレンダー
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