2012年 03月 26日
3月24日 この時期、例年なら静岡では間違いなくギフチョウが発生していますが、今年は気温が低く発生が遅れています。 それでも、ある方が3月20日に発生を確認したとのことですが、この寒さでは厳しいと判断し今週も卵探しに興じました。 早朝まで雨が降っていましたが、何とか天気も回復しそうでした。 今回は、手始めに草原でクロツバラを食すミヤマカラスシジミの卵から探してみることにしました。 産卵する位置は「蝶の玉手箱」のcactussさんのブログが参考になりました。 このポイントはクロツバラが沢山あり、7月には沢山の成虫が見られます。(下の写真はクロツバラ) クロツバラの枝の分岐部分を探したところすぐに見つかりました。 超接写で撮影してみますが、表面の模様にこれと言った特徴が無くのっぺりして見えます。 卵の表面は、少しだけ突起が見えますがゼフィルスとは感じが違います。横から見るとこんな感じです。 中には2卵産みつけられていることもありますが、大きな卵塊は見つかりませんでした。 次に、まだ撮影できていないアカシジミ、ウラナミアカシジミに加えメスアカミドリも狙える山梨のポイントに移動しました。 これまでアカ系を見つけられたことがありません。昨年は成虫が少なかったので、今回も1時間くらいで見つかる気がしなくなって諦めてしまいました。 オオミドリシジミだけはいくつか見つかりましたので「CombineZM」で深度合成した超接写だけ掲載します。 深度合成によって、卵の突起がとてもシャープに見えます。 林道を歩いていると最近覚えたばかりのアオダモが目に入ってきたので、ウラキンシジミも探してみました。 アオダモはこんな木です。矢印のような凹凸部に卵が見つかります。 よく似た樹皮の木が多いですが、最終的には芽の形で確認すれば自信が持てます。 いくつかの木を見て回ると前回より簡単に見つけることができました。 超接写で撮影してみると特徴のある表面模様のウラキンシジミの卵が4卵あることがよく分かります。 サクラの木も多いのでメスアカミドリも探してみましたが、枝が折られており誰かに採卵されたのか卵は見つかりませんでした。 結局、この日は目的のアカシジミ、ウラナミアカは見つからず、来年の課題にしました。 次の日も卵探しが続きますが、さて何が見つかりますか?次回ご紹介します。
by konty33
| 2012-03-26 22:20
| 卵
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Comments(10)
おはようございます。素晴らしい成果ですね。
ギフチョウは、そちらでも遅れてますか。 神奈川のポイントは、あと1週間以上先くらいという印象です。 まだ、ミヤマセセリが飛んでません。 スミレも殆ど咲いてません。梅はもう少しです。
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banyan10 at 2012-03-27 16:24
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cactuss at 2012-03-27 19:11
ミヤマカラスシジミの卵は簡単に見つかった様ですね。良かったですね。
深度合成をすると鮮明な写真になるんですね。ちょっと試してみたいと思います。
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himeoo27 at 2012-03-27 21:33
越冬卵の探査力だけでも圧倒されますが、
画像もどれも素晴らしいですね! 特にオオミドリシジミの深度合成は凄いです。 20日についてそちらではギフチョウ登場ですか? 関東は今週末あたり出てくれないかな。
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konty33 at 2012-03-27 21:34
ごまさん
ギフチョウが飛びそうもない気温なので、相変わらず卵探しをしています。 しかし、自宅のソメイヨシノも蕾がピンクに咲きそうになってきたので好天の日に行ってみたいと思います。 そちらも遅れていているようですが、確実に季節は進んでいるようです。
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konty33 at 2012-03-27 21:37
banyanさん
カラスシジミはまだ見たことがありませんが、似ているのですね。 この記事の翌日に探してみようと思ったのですが、雪が降り出し時間も遅かったので諦めました。 ウラキンは少しだけ自信がつきました。
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konty33 at 2012-03-27 21:42
cactussさん
おかげ様でミヤマカラスシジミも見つけることができました。 深度合成は、使う写真を撮るのが大変ですが、うまくピントの位置をずらして、尚かつ、画面の構図に大きな変化がないように撮影する必要があるので、三脚が使える場所でないと綺麗な合成写真になりにくいです。 是非試してみて下さい。
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konty33 at 2012-03-27 21:51
himeooさん
今のところ比較的簡単に見つかる種類から撮影していますが、いよいよ探す難度が高い種が残ってきました。 先日、幹に産卵するウスイロオナガにチャレンジしましたが、やはり無理でした。 深度合成は少し時間が掛かりますが、比較的簡単でお勧めです。 浜松のギフチョウは、まだピークは先だと思いますが、今週中に一度自分の目で確認してみたいと考えています。
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yoda-1 at 2012-03-28 12:25
ウラキンの食樹の説明、大変勉強になります。
葉のない状態では枝振り、樹皮具合とかになるのでしょうが、他のゼフの食樹の識別方法もよろしくお願いします。
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konty33 at 2012-03-28 21:36
yodaさん
アオダモ(コバノトネリコ)は、これまで葉がないときは区別がつきませんでしたが、最近は山を歩くと気になって仕方がありません。 今日は年休をとりギフチョウを見てきましたが、これまで気がつかなかったアオダモがいっぱいあることに気がつきました。(卵もありました) 他のゼフの食樹はわかりやすいので問題ないと思いますが・・・。 |
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-konty気まぐれ自然紀行- 2005年頃からデジイチで蝶を中心とした自然の撮影を楽しんでいます。シーズン中の週末には一人気ままに静岡県内や近県の野山に出かけます。 by konty33 カレンダー
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