2011年 07月 03日
7月1日 毎日茹だるような暑さとなり、いよいよ夏本番といったところでしょうか。夏の蝶たちを追いかけて信州各地を巡りました。 今回の第1目的は、少し気が早いかも知れませんがオオイチモンジを観察したくて標高の低めの産地を訪れました。 谷間に入ると雲り空で陽差しはほとんどありません。それに、例年より季節の遅れが気になります。 しかし、粘り強く探していたら新鮮な♂を1頭だけ見つけることが出来ました。 しかし、どうしても人工物が好きなようで自然なところに静止してくれません。(これも生態でしょうか。) 青に深見があり、とても綺麗な個体なんですが・・・。やはり、コンクリート。 翅裏も綺麗です。 見つけたときは既にコンクリート付近で戯れており、数枚撮影するとすぐに高いところに行ってしまいましたが、発生だけは確認できました。 その後も暫く探しましたが見つけることが出来ませんでした。 昼頃になり、キマダラルリツバメも見てみたくなり夕方のテリ張りに間に合うように南信に向かいました。 しかし、そこには平日にも拘わらず採集者が陣取っており撮影どころではありません。 テリが始まったと同時に3頭を採集され、証拠写真しか撮れず、下草に下りてくる前の栗の木上のテリ張りのみの観察となりました。 採集者から逃れるためポイントを移動したんですが、こんどは夕立とヒルにやられ、1チャンスのススキへの静止も証拠写真に終わりました。 ヒルは見つけたら慌てず虫除けスプレーを吹きかければ簡単に撃退できましたし、かゆみも残りませんでした。 しかし、出来れば拘わりたくは無いですね。 他に撮影した蝶を紹介します。 この日は朝、コヒョウモンモドキの翅の縁の白ぶちが綺麗な個体も観察しました。 同じところには、赤がやけに鮮明なアカタテハも飛んできました。 狙いだったオオイチもキマルリも見られたのに満足のいく写真は撮れませんでした。 夕立や採集者に邪魔されなければ、良い結果だったかも知れません。
by konty33
| 2011-07-03 23:39
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Comments(12)
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yoda-1 at 2011-07-04 00:00
上高地以外でもオオイチモンジがいるのにビックリです。
さらにあのキマルリが南信にいるのもビックリです。 キマルリは長野県でも希少種でしょうから、これも早く採集禁止になることを希望します。 オオイチモンジ♂が人工物を好きなのは、なにかミネラルの匂いがあるからでしょうね。 来週末の成果を期待しています。
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maximiechan at 2011-07-04 06:21
希少種がずらりと並び、びっくりしています。
オオイチモンジはかつては色々な所で見られたようですが、その生き残りなんですね。大切にしてほしいです。 キマルリの採集者の話は悲しくなります。私は土曜日に初の出会いを果たしました。 コヒョウモンモドキは近々撮影に行く予定です。初の出会いを楽しみにしていますが、きれいな写真を見せてもらい、更にやる気が出てきました。しかし、そこも採集者が多いそうです。
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konty33 at 2011-07-04 12:52
yodaさん 撮影しやすいかどうかは別としてあちこちで見られますよ。
キマルリは福島ほど個体数が多くないのですぐ見失い難しいです。 オオイチもすぐそれと分かる採集者がいましたが、明らかに犯罪者ですね。 以前、上高地でも干してある布団、ザック、炊事場、山小屋の中までいろいろ見られましたから、人間の生活の中にも好む匂いがあるんでしょうか。それにしてもコンクリートは絵になりませんね。
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konty33 at 2011-07-04 13:00
maximiechanさん いろいろと欲張りすぎたため良い写真が撮れませんでした。
オオイチは昔より数が減ったと思いますが、今でも各地での目撃記録は結構多いです。(撮影は難しいですが・・。) 希少種の場合は特に、採集されるとなんともやりきれない思いがしますね。 コヒョウモンモドキもこれからが本番ですから、綺麗に撮ってあげてください。
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kmkurobe
at 2011-07-04 14:27
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もうオオイチが出ていましたか。標高1200-300位ですかね。
安曇野はもう少しでしようかね。 オオイチは長野県の取り締まりではもっとも検挙者が多いようです。 地元NHKでもhttp://www.nhk.or.jp/nagano/eve/hatena/2009/091005.htmlなページを開いて広報に努めています。ベニヒカゲでもクモツキでもミヤマシロでも同罪。 特別保護区域内ではさらに罪状が重なり社会的にもかなりの制裁を受けると思うのですがね。 岐阜県では禁止ではないのに・・・・・ここらあたりがほんとうに確信犯的ですね。
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banyan10 at 2011-07-04 17:54
オオイチは北海道では6月下旬に撮影していますが、本州でも早い場所があるのですね。つい撮影しやすい上高地へ行ってしまいます。
新鮮なコヒョウモンモドキも素晴らしいです。
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konty33 at 2011-07-04 21:48
kmkurobeさん ご推察の通りの標高だと思います。
オオイチの生息範囲が急速に小さくなっていることが、ご案内のNHKのホームページに記載されていますね。 採集者は堂々とネットを振っているのには驚かされます。彼らは心が痛むことはないのでしょうが、掴まることは考えないのでしょうか。 この時期オオイチ狙いしかあり得ないと思いますが、現行犯で押さえるのは難しいからでしょうか。 とにかく、これからも永遠にオオイチなどの希少種が見られることを祈らずにはいられません。
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konty33 at 2011-07-04 21:56
banyanさん 6月ですか早いですね。北海道は数も多く良いでしょうね。
北アルプスでは比較的広く分布しているように思いますが、やはり上高地は個体数も多く撮影しやすいですよね。 コヒョウモンモドキも出始めでした。これから夏の蝶たちが次々に見られますね。
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ヘムレン
at 2011-07-05 20:22
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オオイチ・・・一番乗りですね(^^)。。
採集者が多いとなると、聞いたことがあるところかな。。 数少ない個体を堂々と採るなんて、なんとか罰を与えたいところです。 なんとかならないものか・・・。 ↓のベニカラ・・・当日も見せていただきましたが、やっぱり凄い! あらためて、おめでとうございます(^^)
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konty33 at 2011-07-05 21:24
ヘムレンさん 今年初見の「特ダネ」?です (^^)。
希少種の採集には、見ているこちらが心傷みます。 捕まることもあると聞いていますが、抑止力になっていないようですね。 ベニカラ、来年が楽しみになります。交尾写真を撮られている方もいるようですから、目標高く頑張りましょう。
オオイチもキマルリも保護されている場所でしか撮影したことがないのですが、相変わらずネットマンが多いのですね。
オオイチは新鮮できれいな個体ですね。裏面の輝きが素晴らしいです。 最近鹿が増えてヒルの分布も拡大傾向のようですから、ヒル対策参考になりました。
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konty33 at 2011-07-10 12:55
ダンダラさん いつも希少種を求めて生息地に向かうとネットマンがいますね。今回も両種の産地で一人ずついました。
オオイチは発生初期の様子で翅がヌレた様に綺麗でしたが、個体数はまだ、少ないようです。 ヒルは、虫除けスプレーの液で簡単に取れ、その後もまったくかゆみもなく良好で、ブヨやアブのように後に残ることはなかったです。 現地の方は、長靴の上に帯状に古い靴下などをかぶせ塩水につけて這い上がらないよう対策し、食いついたら塩を持ち歩いてかけるそうです。強引にとると後が大変とか聞きますので、実践したくないですがもしもの時には試してみてください。 |
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-konty気まぐれ自然紀行- 2005年頃からデジイチで蝶を中心とした自然の撮影を楽しんでいます。シーズン中の週末には一人気ままに静岡県内や近県の野山に出かけます。 by konty33 カレンダー
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