2011年 08月 31日
山梨県北杜市に生息するゴマシジミの保全活動へご協力のお願い
本広報は8月中、ブログトップに表示します。最新記事は本保全協会の広報の後になります。

 山梨県茅ヶ岳周辺には、かつてはゴマシジミが広く分布していましたが、近年急速に個体数を減らし、現在でも生息が確認されている場所はごく限られている状況です。
 そこで、この地域のゴマシジミの生息地である山梨県北杜市の2ヵ所(旧明野村で1ヶ所、旧須玉町で1ヶ所)で、2009年よりゴマシジミの生息環境の保全活動が、地元、 北杜市オオムラサキセンター、日本チョウ類保全協会により行われています。
 この保全活動では、ゴマシジミの生息に配慮した環境の維持・管理を行っており、草刈りの際に食草のワレモコウを残すように留意しているほか、寄主アリの調査なども行っています。
旧明野村の生息地では、地元の財産区管理会が、保全活動地域でのゴマシジミ採集を禁止する旨の看板を設置し、ゴマシジミを守る活動への協力をお願いしております。また、旧須玉町の生息地は、農地でもあり、棚田の畔が崩れやすいこともあるため、採集だけでなく写真撮影なども含め、地元農家および地権者の許可なく棚田に立入ることをご遠慮いただいております。(こちらも看板を設置しております)
 おかげさまで、昨年、特に旧須玉町では、活動区域でのゴマシジミの産卵等も観察でき、明るい展望も開けるのではないかと期待しております。皆様のご理解・ご協力に厚くお礼申し上げます。
しかしながら、これらの地域のゴマシジミの発生は、いまだ厳しい状況に変わりはなく、同地域でゴマシジミが将来にわたって見られるよう、保全活動を進めてまいりますので、今後ともご理解・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
また、保全活動を進めるにあたり、草刈りなどの管理活動にご協力いただけるボランティアを募集しております。本活動にご協力いただける方は、ご連絡をお願いいたします。


NPO法人 日本チョウ類保全協会
〒140-0014 東京都品川区大井1-36-1-301
TEL:080-5127-1696

北杜市オオムラサキセンター
 〒408-0024 山梨県北杜市長坂町富岡2812
TEL:0551-32-6648

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2005年8月15日に旧明野町で撮影したゴマシジミです。(旧式のコンデジにて撮影)

# by konty33 | 2011-08-31 23:59 | シジミ類 | Trackback
2011年 08月 31日
夏の終わりのクロツバメシジミ
8月26日
前日(8/25)は一日雨でしたが、この日は晴れが期待できそうなので山梨方面に出かけました。
まずは、富士川沿いでクロツバメシジミの発生状況を確認しました。
現地に7時半ごろ到着したのですが、草むらを歩くとクロツバメシジミが飛び出してきます。
河原の草に静止することが多いのですが、やはり食草のツメレンゲが似合います。
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朝日が微妙にあたりかけるころ開翅タイムなのか、あちこちで沢山のクロツが開翅していました。
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この場所では4/24に1化を確認していますが、この日は、3化の発生時期なのか新鮮な個体が多く見られました。
3頭がクズの葉で開翅しており、よく見ると一組のカップルが居るようです。
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近づくとき驚かせてしまい、草の根本に入り込み暴れたので離れてしまいました。
すぐ近くに別のカップルもいました。
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ツメレンゲの花穂が伸びてきており、その上でも可愛いカップルの誕生です。
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これはまた違うカップルですが、色々な場所での交尾シーンを撮影できました。
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広角でもと狙いますが、何故か逃げてしまい近づけません。
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キンミズヒキでしょうか?綺麗な花に吸蜜していると思い撮影してみると静止しているだけでしたが、綺麗なので掲載します。
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次の場所に移動しようと思い車で移動し始めてから見つけたカップルです。
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この場所では、4組の交尾を観察できました。
他にもミヤマチャバネセセリも何頭か飛び交っていました。
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ほとんどがスレた個体でしたが、比較的奇麗な個体を広角でも撮影してみました。
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この後、ホソオチョウなどを狙って場所を移動しましたが、その紹介は次回にさせて戴きます。


この日の夕方、もう一箇所のクロツバメシジミのポイントに寄ってみました。
昨年も一度このポイントに行ってみましたが、その時は食草のツメレンゲは沢山あれどクロツは確認できませんでした。
今回は、夕方で暗くなりかけていたこともありダメもとでしたが、少ないながら発生を確認でき嬉しかったです。
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この場所では、ほとんど羽化直の個体が3,4頭で羽根がしっとりとした感じでした。
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ヤイトバナ(ヘクソカズラ)に静止したところですが、開翅してくれたらきっと綺麗な翅表が見られたと思います。
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2箇所のクロツバメシジミの生息地にて、例年以上の発生個体を確認できました。
特に、富士川の発生地では交尾4組も含めこれまでにない数を確認できたいへん喜ばしく感じました。
一方で、ツメレンゲの自生する石垣の環境が草で覆われ始めており、少し心配もしています。

# by konty33 | 2011-08-31 12:41 | シジミ類 | Trackback | Comments(10)
2011年 08月 27日
夏のチャマダラセセリの吸蜜ほか
8月14日
少し前になりますが「蝶鳥ウォッチング」のYODAさんに同行し木曽のチャマダラセセリを観察に行きました。
既にYODAさんのブログで紹介されていますが、ここでは色々な花に吸蜜する様子を中心にご紹介します。
まずは、朝一にYODAさんが見つけた1頭目です。
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この個体には暫く遊んでもらいましたが、その後いろいろ探しても2頭目が見つかりません。
10時近くになりやっと2頭目が登場し、色々な花に吸蜜してくれました。まずは、夏の定番ヒメジョオンです。
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続いては、沢山周辺に咲いていたシロツメクサです。
日差しが強く全開翅はなかなかしなくなってきたので、開翅させるために、自分で日差しを遮り撮影してみました。
強い日差しの下よりシックな感じの画像になります。
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花から花へ吸蜜するチャマを追いかけるのには慣れが必要かも知れません。カタバミにも吸蜜します。
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カタバミは花が小さいためかすぐに飛び立ち一瞬のチャンスでしたが撮影できました。
ゲンノショウコもカタバミと同様に短い吸蜜でした。
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チャマに隠れて花が見にくいのでとても可愛いゲンノショウコの花だけ掲載します。ここには白花しか見られませんでした。
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ツユクサが咲いていることには気付きませんでしたが、チャマが教えてくれました。
意外と長い吸蜜でしたがじっとしなくて思うような構図では撮れませんでした。
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シロツメクサがあればアカツメクサもあります。この種の花は吸蜜時間が長く一番撮影しやすいと思います。
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このあたりに咲いている花のほとんどに吸蜜した様子で、花の色に拘りはないように感じました。
吸蜜の間に2回ほど産卵行動も観察できましたが、写真が今一です。
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結局、この2頭目の個体には随分楽しませてもらいましたが、それでも30分程度で吸蜜時間が終了したのか何処かへ飛んでいきました。

このあたりで他にいたのがスジグロチャバネセセリです。
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そういえばこの花、イヌゴマでしょうか?この花には今回チャマの吸蜜機会がありませんでした。
スジグロチャバネも数は少なく、2,3頭ではなかったかと思います。
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アカセセリも数が少ないながら見られました。
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他にもホシチャバネセセリ、ウラギンシジミ、オオミスジ、コムラサキ、キアゲハなどいろいろ見られ飽きませんでした。

午後は前回開翅を撮り損ねたゴマシジミの産地を再訪です。
しかし、この日もピーカンなので、日中の開翅は望めそうもありません。
それでもと青ゴマの飛翔にチャレンジしました。自分としてはまずまずの出来映え?と思っています。
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最後に定番のワレモコウの吸蜜です。
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黒ゴマと青ゴマの求愛飛翔?も観察できましたが、そちらは「蝶鳥ウォッチング」のYODAさんのブログでご確認下さい。

その後、急に暗くなりスコールのような雨となったので撮影終了となりました。
これらの写真から伺える天気の良さそうな雰囲気からは想像も出来ないほどの急変でした。
YODAさん1日お付き合いいただきありがとうございました。

# by konty33 | 2011-08-27 22:27 | セセリ類 | Trackback | Comments(18)
2011年 08月 23日
信州でオオヒカゲとヤマキチョウなど
8月12日
ゴマシジミの撮影のあとは、時期遅れかもと思いながらオオヒカゲを見たくて諏訪地方に行きました。
ポイントの林を探すと程なく1頭が飛び出しました。しかし、前回の安曇野の時と違い木の高いところに静止し障害物はありません。
まずは証拠写真をと遠目から撮影しました。後翅の目玉の「離れ具合から見て♀でしょうか。(自信がありません)
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この蝶は相変わらず近づくと敏感に反応して逃げてしまいます。
暫く追いかけては、そっと近づき何回か撮影に成功しました。しかし、この個体は右側の前翅が破損しているようです。
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他に居ないか探すと別個体が見つかりました。これも♀でしょうか?
苔が生えた良い感じのところに静止してくれました。
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低い石に静止したところです。これ以上近づくと逃げてしまいました。
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同じような写真が続き恐縮ですが、結局3頭が見つかりました。
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1時間以上追いかけ続けて3頭共見失ったところで撮影終了となりました。
どれも新鮮さでは今一ですが、来年のシーズンが楽しみになりました。


8月13日
次の日は、朝から八ヶ岳山麓の草原でヤマキチョウを探索しました。しかし、草原を歩き回ってもなかなか見つかりません。
やっと見つけたヤマキチョウは、まだ活動モードではないようでアザミの葉裏に隠れていました。 
こんな姿を見ることがよくありますが、いつもは結構敏感で逃げてしまいます。今回は近づいても逃げないので広角で撮影しました。
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曇りがちなので林に囲まれた草原は暗く活性が悪いのかと思い、広い草原で陽が差すのを待ちました。
すると、やっとアザミの花に吸蜜するヤマキチョウが現れました。
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アザミの花に吸蜜を始めた♂は夢中なのか、近づくことが出来ました。
青空のバックだったら綺麗だったのでしょうが・・・・・。曇り空では今一ですね。
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キキョウにも飛来し、吸蜜してくれました。これまで、あまり見たことのない組み合わせです。
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オニユリに吸蜜に来たヤマキチョウ♀は、左の後翅が羽化不全でしたが、ちょうど障害物で隠れてラッキー??
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同個体はアザミにも吸蜜しました。羽化不全の羽根が見えない右側から撮影しました。
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ヤマキチョウは、数が少なく撮影には予定外に時間がかかってしまいましたが、その間に撮影した他の蝶をご紹介します。
比較的多かったのは、ヒョウモン類ですが、その中でも比較的奇麗だったのはウラギンスジヒョウモン♀でした。
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他にもメスグロヒョウモン、ギンボシヒョウモン、ミドリヒョウモンなどがいましたが見られましたが、スレた種類が多い中で新鮮だったのはアサマイチモンジでした。
コミスジとの2ショットで吸汁していました。
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朝一には、朝露に濡れたススキの葉上に静止する個体も見受けられました。
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こうしてヤマキチョウの生息する草原で半日歩き回り、いろいろと観察し楽しむことが出来ました。
午後は、山登りをしてベニヒカゲを探しましたが、残念ながら天気が悪く小雨も降り出し成果はありませんでした。

# by konty33 | 2011-08-23 20:24 | ヒカゲ類 | Trackback | Comments(12)
2011年 08月 19日
朝露ダイヤモンドのゴマシジミ
8月12日
朝、夜露が乾燥する前の時間を狙い、信州のゴマシジミの撮影に行きました。
幸運にもワレモコウの先端に静止したまま夜を過ごしたゴマシジミがいると地元の人に教えてもらいました。
狙い通り、全身に朝露がビッシリと付いていました。
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撮影した写真のピントを確認するため拡大してよく見ると輝いて見える部分があることに気づきました。
太陽の光が翅縁の水滴に反射し輝いて見える角度があるのです。
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そこで、逆光の中、滴が一番輝いて見える位置を探してストロボを軽くあてて少しアップで撮影てみました。
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名付けて「ダイヤモンド富士」ならぬダイヤモンドゴマでしょうか。

一番最初に薄日が差し込み始めたとき順光で撮影した下の写真と比べると違いがわかります。
(背景には完全に陽がさして明るくなっています。)
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15分くらい陽が当たると陽が当たっている側の羽根は夜露が乾いてきましたが、この時まだ7時前でした。
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陽が高くなると一斉に飛び始めますが、ピーカンのためか飛翔速度が速く、数も今年は少ないようです。
青ゴマの開翅を撮りたかったのですが、この天気ではとても叶いません。
そこで、産卵行動をとる個体にターゲット変更です。こんな堅そうな蕾に産卵しようとしています。
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付近にワレモコウは沢山ありますが、良く間違えて違う穂先に止まろうとしていました。
やっと静止した蕾のどの部分に産卵するかグルグルと向きを変えながら産卵場所を探しています。
産卵に夢中で近づけそうなので青空をバックに広角で撮影してみました。
(場所の特定を避けるため下の部分をトリミングし、背景も少し変えてあります)
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トンボとの2ショットと青空で夏の雰囲気を表現してみました。
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その後、青ゴマを見つけますが、開翅は望めないと判断し飛翔写真にチャレンジしました。
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下の写真はもう一つ青が弱く見えまが、このあたりでは青い方?。
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以前よりは少しは上達したように思いますが、背景も含めて納得のいく写真は難しいですね。

ゴマシジミはワレモコウでよく吸蜜しますが、ハギの花でもよく吸蜜していました。
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ゲンノショウコが草むらにひっそりと自生しており、それにも時々吸蜜していました。
ゲンノショウコは赤と白の両方ありましたが、赤が好みのようでした。
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今回は天気が良すぎたため、狙いの青ゴマの開翅が見られませんでした。
また、もう一つの狙いだった交尾も数が非常に少なく見られず残念でした。
こうした高原でも日中はたいへん暑く、後日の再訪を誓い昼過ぎには産地をあとにしました。

# by konty33 | 2011-08-19 10:13 | シジミ類 | Trackback | Comments(16)