2013年 09月 05日
8月31日 つづき 河原のコマツナギの多いところにいるミヤマシジミの様子を見に行きました。 風も強く必死に草に掴まって飛ばないようで、すぐには見つかりませんでした。 風がおさまると1頭チラチラと飛び出しました。 暫く見ていましたが、♂は少し擦れた1,2頭だけのようです。 ♀も見つけることができましたが、ボロボロの個体と少し擦れた個体だけでした。 強めの風が良く吹くので、翅がたたまれてしまい、狙った感じの写真が撮れませんでした。 端境期なのか、それとも誰かに採集されてしまったのか、数が少なく心配な状況です。 成虫が少ないので、卵や幼虫を探してみることにしました。 卵は、晩秋と違って葉や花芽から見つかりますから、今年中にもう1化発生するのでしょうか。 もう少し拡大してみましょう。特徴的な表面の凹凸がよく分かります。 幼虫は、食痕を頼りに探しますが、その食痕がなかなか見つかりません。 やっと葉の表面を舐めたような食痕を見つけると・・・・幼虫がいました。 アリに囲まれた終齢幼虫のようです。 シジミチョウ科の幼虫はアリ類と密接な関係を持つものが多くいますが、ミヤマシジミも例外ではありません。 背中から蜜を出してアリに与える代わりに、外敵から身を守って貰っているそうです。 お尻近くにはフェロモンを出すのか、矢印で示した伸縮突起なる物があります。 良く見ていると・・・・時々一瞬伸びるのですが、一瞬なので撮影することが上手くできませんでした。 他にもいないかと探してみると・・・・もう少し小さな幼虫もいくつか近くで見つかりました。 新鮮な成虫がいないときは、幼虫などを探してみるのも良いですね。 蛹はアリの巣の中を探さないと難しいでしょうが、幼虫のアリとの協力関係を垣間見ることが出来ました。 年に数回ミヤマシジミの様子を見に立ち寄りますが・・・・ 最近は、個体数が少なくなったこともあり新鮮個体に出会う確率が低くなりました。
by konty33
| 2013-09-05 21:16
| シジミ類
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Comments(8)
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22wn3288 at 2013-09-06 08:33
ミヤマシジミの卵や幼虫を見せて頂いたて、大いに参考になりました。
アリも関係しているのですね。 発生はしているようですが、個体数は減っているようですね。
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いつもながら素晴らしい生態写真ですね。
卵もきれいですし幼虫の伸縮突起が伸びた瞬間も見事に撮影されていて凄いです。 ここから出すフェロモンというのは何の役に立っているのでしょう(アリの仲間のふりをするための匂いを出すとか)? また幼虫の前方の葉が溶けたみたいに縮れているのは何故でしょう(幼虫とは関係ないのかな)? 見ていて興味が尽きませんね。
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Akakokko
at 2013-09-06 21:06
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卵と幼虫良く見つけられますね。
まだ蝶しか見たことがありません。
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konty33 at 2013-09-06 22:21
22wn3288さん
日中より気温も多少下がってきたので、幼虫探しをしてみました。 卵は良く見ますが、幼虫は久しぶりに見つけたので良かったです。 成虫は時間があるときに、もう少し広範囲に探してみたいと思います。
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konty33 at 2013-09-06 22:29
naoggioさん
アリに守って貰うとすれば、アリを引き寄せ、アリの攻撃を受けず、アリを常に随伴する何らかの化学物質が必要だと思います。 多分、そんなフェロモン的な物質が出ているのかと思いますが、如何でしょうか? 幼虫の周りの透けた葉は、幼虫探しの目印となる食痕です。 ヤマトシジミのように葉の表面層を残すように食べるのが特徴かと思います。
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konty33 at 2013-09-06 22:33
HOUNOKIさん
本当は綺麗な成虫を撮りたかったのですが、見つかりませんでした。 強めの風が蝶の活動を鈍らせていたかも知れません。 こんな時に卵や幼虫が見つかると嬉しいですね。 この時期は、継続的に河原に出かけて個体数など確認したいと思います。
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konty33 at 2013-09-06 22:40
Akakokkoさん
産卵している蝶はよく見かけるので、卵はそれを見つけるのが確実ですね。 今回は、たまたま葉の上に産まれていたのですぐに見つかりました。 幼虫は意外と難しいのですが、食痕を探のがコツでしょうか。 |
アバウト
-konty気まぐれ自然紀行- 2005年頃からデジイチで蝶を中心とした自然の撮影を楽しんでいます。シーズン中の週末には一人気ままに静岡県内や近県の野山に出かけます。 by konty33 カレンダー
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